Aberdeen 2 (Dunnottar Castle) [エクスカーション]

アバディーン最終日は、宿舎をチェックアウトして駅に大きな荷物を預け(このとき、係の方から、休暇でロンドンに戻るアバディーン大学の学生と勘違いされる)、鉄道駅のすぐ傍にあるバス・ステーションからダノター城へ。所要時間は片道40分。

現在は廃墟ですが、北海に突き出た断崖の上にそびえるこの城は、数々の映画のロケ地になったり、ディズニーアニメに使われたり。スマートメディアを読み取れないので画像を載せられないのが残念。「Dunnotar Castle」や「ダノター城」で画像検索してみてください。

その発端を5世紀にさかのぼり、歴史の舞台になることも多かったこの城の最も印象的なエピソードは、日本で言えば、歴代天皇が継承してきた「三種の神器」にあたる「スコットランドの誉」("The Honours of Scotland")に関するもの。「誉」を継承した者がスコットランド王で、「誉」は、現在、エジンバラ城で展示されています。清教徒革命時、オリヴァー・クロムウェルが王権にまつわる宝物を破壊しようとしたため、「スコットランドの誉」はエジンバラ城から密かに持ち出されて、ダノター城に隠され、この城が降伏の危機に瀕すると、攻防戦の指揮をとっていたSir George Ogilvie/Ogilvy of Barrasの妻Elizabeth Douglasと、牧師の妻Christian Fletcherがスカートの下に隠して、「誉」を無事に場外に持ち出したというもの。

※ クロムウェルは王権と密接に結びついている大聖堂でも大規模な破壊行為を行ったため、イギリスで大聖堂に行って説明を聞くと、クロムウェル軍によって破壊され、その後修復された云々の件が必ずと言っていいほど言及されます。
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