Romeo & Juliet@Garric Theatre [エンタメ]

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日本でも公開されたケネス・ブラナー監督の映画『シンデレラ』(2015)で、シンデレラ役だったリリー・ジェイムズと王子役だったリチャード・マッデンの『ロミオとジュリエット』。演出ケネス・ブラナー。初々しい14歳のジュリエットが幸せをつかんだと思ったら、思わぬ事件が発生してロミオはヴェローナを去り、彼女は1人残される。そして、その事件に動揺する大人たちによって彼女は追い詰められ、味方になってくれる人が誰もいない中、安易な解決策に飛びついた結果、死んでしまう…。モンターギュ家とキャピュレット家の抗争というよりは、権威主義的な家父長キャピュレット卿と、無力なキャピュレット夫人によって悲劇がもたらされた印象。

びっくりしたのは、デレク・ジャコビがマキューシオだったこと。ロレンス神父役だと思い込んでいました。マキューシオは喧嘩っ早い若者というイメージしかもっていなかったら、デレク・ジャコビ扮するマキューシオは若者(ロミオ、ベンヴォーリオ)とつるんでいる、ちょっと変なおじさんで、道化のような感じ。死ぬ場面がちょっと残念だった気がしないでもないものの、その一挙一動が観客を惹きつける。デレク・ジャコビのプロスペローを一度生で拝見したいです。
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