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The Plough and the Stars@National Theare [エンタメ]

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アイルランドの劇作家Sean O'Caseyのお芝居。(イギリスの支配に反発して)1916年にダブリンで起きたイースター蜂起を、正面から描くというよりも、庶民の目に映る一側面をお芝居にしたもの。今年は蜂起から100周年。タイトルの『鋤と星』はアイルランド市民軍(Irish Citizen Army)の旗に描かれた「星を散りばめた鋤(Starry Plough)」を指しています。重いテーマですが、特に前半はユーモアも交えながら。セリフがアイルランド訛りで、聞き取りが難しかった。そして、ナショナル・シアターではいつも思うことながら、舞台美術や衣装が素晴らしい。

真ん中の画像は幕間にいただいたジンジャー・アイス。最近、劇場では自動反射的にアイスクリームを食べてしまっていけませんな。右の画像はナショナル・シアター正面玄関。どうやら工事中。
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A Tale of Two Cities@Dickens House Museumなど [エンタメ]

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パリ祭を翌日に控えた13日の夕方は、『二都物語』(フランス革命を題材にした小説)の朗読を聴きに、ディケンズ・ハウス・ミュージアムへ。全部朗読すれば丸一日かかるんじゃないかと思う大作を1時間にまとめるわけなので、多少物足りないのは仕方がないとして、エブレモンド侯爵とドファルジュというフランス人を、いかにもそれっぽく英語で表現するのが面白かった。シドニー・カートンが処刑の直前にお針子と言葉を交わす場面では、目頭が熱く…。

開演前に入り口辺りでふらふらしていたら、ボウネスの会合で会った方と出くわして、お互いにびっくり。会合最終日に、「個人的に話せなくて残念」と言い合った方だった。数日ロンドンで過ごして日曜日にサンフランシスコに帰られるとか。なお、ボウネスの会合は、ディケンズとも『二都物語』とも何の関係もありません。

終演後、地下鉄の駅まで歩く途中で、ジョージ・オーウェルとJ・M・バリー(『ピーター・パン』の作者)ゆかりの地を示すブルー・プラークを発見。
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Hamlet@the Geffrye Museum [エンタメ]

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ジェフリー・ミュージアムの庭(下段の右から2つの画像)で、地元ショーディッチの劇団による『ハムレット』。謳い文句は "Shoreditch's very own Shakespeare company returns with a rousing performance in the atmospheric period gardens"。物語の進行に伴って庭を移動しながら観劇。庭は雰囲気があるし、悲劇は悲劇としてしっかり描いていると同時に、とても楽しい『ハムレット』。

ハムレットは典型的なメランコリックなハムレットで、オフィーリアは今まで観たオフィーリアの中で1番!と思えるほどイメージにぴったり。発狂する場面は出色。この日は、小雨は降るし、ライトダウン+ウールの巻物でも寒かった。そんな中で、オフィーリアは、ほとんどの場面で薄手の衣装に裸足。お疲れさまでした。

9月には『ロミオとジュリエット』が上演されるよう。観たい! でも、その時期はもうロンドンにいないのでした。残念。画像のワインは上演前にいただいたもの。£6は高い。でもまあ、雰囲気代も含まれている、ということで。最後の画像は終演後。夜9時半でもこの明るさ。
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Charlotte, Emily and Anne@National Portrait Gallery [エンタメ]

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シャーロット・ブロンテの生誕200周年を記念するもので、The Live Literature Companyによる朗読劇と従来的なお芝居の中間くらいの企画。5人の女優さんが様々な役を演じながら、そして、小説の名場面とシンクロさせながら、ブロンテ姉妹の人生を浮き彫りにするもの。女性には女性の義務があり、文筆業は男性の仕事と見なされるなど様々な制限がある中で、一生懸命生きた姉妹の姿に胸がいっぱいになる…。以下はキャスト等のメモ。

Director...Valerie Doulton
Charlotte…Niamh Cusack
Emily, Mrs. Gaskell, Catherine...Wendy Morgan
Anne, Miss Scatcherd...Louise Bangay
Mrs Bronte, Aunt Branwell, Teacer, Ellen Nussey, the "Old Man"...Robin Miller
Mary Taylor, Tabby, Singer, Miss Wooler...Maeve O'Sallivan
The ensemble play the Yorkshire villagers, and te men in the London Club
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The Threepenny Opera@National Theatre [エンタメ]

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ブレヒトの戯曲で、ジョン・ゲイの『ベガーズ・オペラ』の翻案。「ブレヒト⇒不条理」という図式が頭に浮かぶ。そして、20世紀当初のロンドンの貧民街を舞台に、社会問題とか、国政に対する批判とか含意されているのだろうなあと、思わないではないものの、難しいことは考えず。みなさん、芸達者で素晴らしい。特にヒロインのポリー役の人と、マクヒース役の人が圧巻。舞台の展開も素晴らしいし、細かい動きが広崎うらんさん的な可愛らしさ。音楽もいい。「チープなオペラ」なので、モーツァルトの『魔笛』などをパロディ化している?と思える箇所もあり。ちなみに、日本で以前に『ベガーズ・オペラ』が上演されたときの、マクヒースは内野聖陽さん。内野さんのマクヒース、観たいなあ。

例によって£15のお安い席。でも、日本の大きな舞台の2階席よりも断然舞台に近いし、奥行きのある舞台が見渡せて満足。右の2つの画像は、開演前に劇場のテラスから見た風景。
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Romeo & Juliet@Garric Theatre [エンタメ]

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日本でも公開されたケネス・ブラナー監督の映画『シンデレラ』(2015)で、シンデレラ役だったリリー・ジェイムズと王子役だったリチャード・マッデンの『ロミオとジュリエット』。演出ケネス・ブラナー。初々しい14歳のジュリエットが幸せをつかんだと思ったら、思わぬ事件が発生してロミオはヴェローナを去り、彼女は1人残される。そして、その事件に動揺する大人たちによって彼女は追い詰められ、味方になってくれる人が誰もいない中、安易な解決策に飛びついた結果、死んでしまう…。モンターギュ家とキャピュレット家の抗争というよりは、権威主義的な家父長キャピュレット卿と、無力なキャピュレット夫人によって悲劇がもたらされた印象。

びっくりしたのは、デレク・ジャコビがマキューシオだったこと。ロレンス神父役だと思い込んでいました。マキューシオは喧嘩っ早い若者というイメージしかもっていなかったら、デレク・ジャコビ扮するマキューシオは若者(ロミオ、ベンヴォーリオ)とつるんでいる、ちょっと変なおじさんで、道化のような感じ。死ぬ場面がちょっと残念だった気がしないでもないものの、その一挙一動が観客を惹きつける。デレク・ジャコビのプロスペローを一度生で拝見したいです。
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Frankenstein@Royal Opera House [エンタメ]

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英国ロイヤル・バレエの『フランケンシュタイン』。クラッシックというよりはモダンで、怪物を造ったヴィクター・フランケンシュタイン博士と怪物の対決が象徴的に描かれるのだろう…と想像していたら、全くそういうことはなく、ヴィクターの人生を、心理的葛藤も含めて描くことに重点を置いたクラシック・バレエ。正直に言えば、怪物が情緒を発達させる過程や、感情の変化をもっと丁寧に描いて欲しかった。怪物のソロが短いのが不満。怪物役のダンサーの動きが、群舞の中に紛れているときでも圧倒的で、うまく表現してくれそうなのに…。

…と思いつつ、帰りの地下鉄の中で配役リストをよくよく見ていたら、この日(5月18日)の怪物役はスティーヴン・マックレー! 2010年6月28日、29日に東京文化会館で、吉田都さんがロイヤルと最後に共演したとき(『ロミオとジュリエット』)のロミオ役の方。スティーヴンは、都さんが相手役に指名していたダンサーが負傷したための代役という話でしたが、都さんとのバランスもいいし、華はあるし、キレのある動きでありながら情感はあるし、音感はいいし、またいつかどこかで踊りを拝見したい、と名前を憶えていたのでした。

今日は劇場にカメラが入って、イギリス各地の映画館で上映するために撮影。私の席の隣の隣の隣の隣あたりにも、カメラマンさんが2、3人いらっしゃいました。
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The Winter's Tale@Royal Opera House [エンタメ]

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昨年12月にお芝居を観た『冬物語』(こちら)を今度は、ロイヤル・バレエで。これもやっぱり"Shakespeare 400"関連。表現は的確だし(特にレオントスの苦悩の表現)、テンポはいいし、素晴らしかった。衣装と美術も。こんなことを言うと怒られそうだけど、正直に言って、お芝居よりもこっちの方が好み。思い切ってチケットを買ってよかったなあ。

初ロイヤル・オペラ・ハウス。ちょっと緊張。ドレスアップしている人もいるけど、ジーンズの人もいる。内装はモダンかつクラシックでとても素敵…とあちらこちら歩き回る。開演前と幕間と2回、バルコニーでコヴェント・ガーデンを眺めたり(でも、この日はとても寒くて、2回とも早々と退散)、幕間にアイスクリームを食べてみたり。最後の画像は、オペラ座と付属のバレエ学校との有名な渡り廊下だと思う。
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Playing to the Crowd@Dr Johnson's House [エンタメ]

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これも"Shakespeare 400"に関わる企画。シェイクスピア全集の編纂を行ったDr Samuel Johnson(Alex Blake)、シェイクスピア俳優David Garrick(Nick Barber)、女性作家で批評家のCharlotte Lennox(Katherine Tozer)が、『リア王』の上演を巡って、ジョンソン宅で行ったかもしれないやり取りを、(女優としてレノックスに扮してもいる)Katherine Tozer氏が劇化したもの。何しろ上演場所がDr Johnson's Houseなので、観客(20人くらい?)は劇を観ているというよりも、18世紀にさかのぼって彼らのやり取りを見ているような不思議な感じ。ここでしか体験できない素晴らしい企画。

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右の画像は、Dr Johnsonの愛猫ホッジ。Dr JohnsonのEnglish Dictionaryの上に座り、餌の牡蠣を前にして、Dr Johnson's Houseの方をじっと見ています。劇とは関係なし。
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Red Velvet@Garrick Theatre [エンタメ]

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2月9日のソワレ。19時半から休憩を挟んで約2時間半。

イギリス帝国内での奴隷制廃止に関する議論が最高潮を迎えていた1833年4月に、コヴェント・ガーデンのシアター・ロイヤルに、アフリカ系の俳優として初めて登場したアイラ・アルドリッジ(Ira Aldridge)が、(たぶん)死の直前の時点から当時のことを振り返る物語。帝国内での奴隷制は1833年8月に違法になるわけで、その年の4月は奴隷制に反対する議論が最高潮を迎えていたはずですが、俳優たちがアルドリッジとどう接すればいいのか分からずに戸惑う様子や、新聞紙上での偏見と差別に満ちた酷評や、そういった酷評に対して舞台関係者がとった態度にアルドリッジが大いに傷つく様子が、劇中劇(『オセロ』と『リア王』)も含めて描かれていました。

劇中劇はそれぞれ時間にすればほんの数分ながら、どちらも印象的で素晴らしく、そして悲しい。オセロの衣装を着けたアルドリッジ役のエイドリアン・レスターは、こんなにオセロらしいオセロはいないんじゃないかと思えるはまり具合で、アルドリッジもムーア人という設定のオセロらしいオセロだったのだろうと思われるわけですが、デズデモーナを殺害するアルドリッジの迫真の演技に当時の観客が嫌悪感を抱いたことが舞台関係者のセリフとして伝えられるし、納得できない思いをリア王のセリフに載せて吐露するアルドリッジの白塗りが、その表情もアフリカ系としてのアイデンティティも隠していて複雑。

今度、ナショナル・ポートレート・ギャラリーで、アルドリッジの肖像をじっくり観なおしたいと思います。
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