Caledonian Sleeper (Aberdeen/Glasogow⇒London) [エクスカーション]

ロンドンからエジンバラに行くときは、ただただ楽しく乗車したカレドニアン・スリーパー。アバディーンからの帰りは夜10時前に出発するから、暮れゆく景色を眺めて、ゆっくり寝て…と楽しみにしながら駅に着いたら、欠便になったという。欠便の理由らしい車両トラブルはその日の朝に判明していたのに、正午には「本日のご乗車お待ちしてます」の自動配信メール。トラブルが起きたのなら、自動配信メールを止めるなり、欠便の事前連絡をするなりしてくれればいいのに。しかも、アバディーン駅では、「エジンバラまで行ってもらえば、何とかなりますから」的な大雑把な案内。私がかなり早めにアバディーン駅に着いていたこともあって、「時間はたっぷりある」と。

それに対して私が「普通の列車じゃなくて寝台車なわけだから何とかならないと本当に困る。そもそも複数の会社の鉄道が乗り入れているエジンバラ駅のすべての駅員がこの件を把握しているとは思えない。本来なら、駅の待合室や寝台車でくつろいでいるはずの時間を、(アバディーン駅よりもずーっと広い)エジンバラ駅で(何とかしてもらうために)並んだり走り回ったりして過ごしたくない。もっとちゃんと対応してください。高い寝台料金、払っているんだから」というようなことを強く言ったら、駅員さんはそこで初めてあれこれ調べたり連絡を取ったり。結局、エジンバラではなくグラスゴーに行くことに。「アバディーン⇒グラスゴーの席と、グラスゴー⇒ロンドンの寝台を保証しますよね?」と念を押す。

実は私が駅員さんに詰め寄る傍らには、私よりも早く駅に着いて欠便を知ったスコットランド人?の親子が、エジンバラ行の列車を待ちながら、のんびり座ってくつろいでいたのでした。そんな彼らは私があーだこーだ言うのを見聞きして心配になったのか、あれこれ調べている駅員さんに急に文句を言い出し、駅員さんの気を散らせる始末。それで私が今度は親子連れに「駅員さんは今調べているんだから、邪魔しないで」と言うと、親子連れは静かになり、どうも私のことを怖いと思った様子…。なお、彼らもグラスゴーに行くことになり、ロンドンまで一緒。

アバディーンを出た電車はパースとスターリングを通ってグラスゴーへ。夕闇迫る車窓から見た限りで、パースもスターリングも落ち着いたいい街のよう。その様子を見られて運がよかったのかもしれない。それでも、グラスゴー発の寝台車は、私やスコットランド人?の親子連れのように列車ではなく、バスでアバディーンからグラスゴーに向かった人を待つなどして、本当なら夜中の12時よりも前に出発するはずが、2時間遅れで出発。ロンドンへの到着時間がはっきりしないこともあって、まあ眠れたものの落ち着かず。これも経験なのでしょうけど、それにしても…。
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選挙権の有無+EU国民投票の影響の1つ [暮らし]

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「この封書を無視するな」と物々しく記された封筒を開くと、現住所に連合王国での選挙権を持つ者がいるか/いないかを報告せよ、というお達し。ちゃんと報告しないと「罰金£1,000が課される可能性あり」とも書かれているし、さっそくネットで登録。

選挙ではなく、国民投票ですが、EUに関するそれの結果が判明してポンドが下落したため、ロンドンのホテルの予約率や、観光的な見どころの集客率が上がっているらしい。画像はそんなこんなを記した7月29日付のロンドン版Evening Standard。
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Painters' Paintings@National Gallery [ミュージアム/ギャラリー]

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金曜日はナショナル・ギャラリーが夜9時まで開館。この機に行っておかなければ!と、開催中の「画家たちの絵画」展へ。ルシアン・フロイド、マチス、エドガー・ドガ、フレデリック・レイトン、ジョージ・フレデリック・ワッツ、トマス・ロレンス、ジュシュア・レイノルズ、アンソニー・ヴァン・ダイクが所有していた絵画と、各々の作品とを並べて展示し、彼らがどのような絵画を好み、どのような影響を受けたのかを浮き彫りにする展覧会。

イギリスには強い収集欲を持つ人が多く、それが大英博物館を始めとした種々の博物館が存在している根底にあるような。絵画について言えば、その代表がレイノルズのような気がします。もっとも、フランス人のドガも負けてなく、"I buy! I buy! I can't stop myself"と(展覧会のイヤホンガイドでは英語でしたが、実際にはフランス語で?)告白しているとか。今回の展覧会でも、ドガの収集品が一番多く、彼が特に心酔していたのは、ドミニク・アングレとドラクロワ。

大作も並ぶ中、私が1番好きだったのは、フランク・アウエルバッハがルシアン・フロイドに送った誕生日カード。スミスフィールドのCork Tavernで楽しそうに朝食を食べるアウエルバッハとフロイドの姿を描いた線画が、にやにやしてしまう可愛さ。ただ、こういう小品は絵葉書になろうはずはなく、残念。Cork Tavernも現存していれば行きたいところですが、Googleで検索した限りで、どうやらないみたい。これも残念。
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The Plough and the Stars@National Theare [エンタメ]

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アイルランドの劇作家Sean O'Caseyのお芝居。(イギリスの支配に反発して)1916年にダブリンで起きたイースター蜂起を、正面から描くというよりも、庶民の目に映る一側面をお芝居にしたもの。今年は蜂起から100周年。タイトルの『鋤と星』はアイルランド市民軍(Irish Citizen Army)の旗に描かれた「星を散りばめた鋤(Starry Plough)」を指しています。重いテーマですが、特に前半はユーモアも交えながら。セリフがアイルランド訛りで、聞き取りが難しかった。そして、ナショナル・シアターではいつも思うことながら、舞台美術や衣装が素晴らしい。

真ん中の画像は幕間にいただいたジンジャー・アイス。最近、劇場では自動反射的にアイスクリームを食べてしまっていけませんな。右の画像はナショナル・シアター正面玄関。どうやら工事中。
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ロンドン漱石記念館 [ミュージアム/ギャラリー]

アバディーンからロンドンに戻りました。帰りはいろいろたいへんでしたが、それはまたあらためて記すとして、ショックなのは、デジカメで撮った写真をPC上で再現できないこと。Aberdeenやその周辺でいろいろ写真を撮ったのに。スマートメディアが壊れたのかも…。以下の写真は新しいスマートメディアを使って撮影。


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…気を取り直して、ロンドン漱石記念館へ。「漱石がここに住んだ云々」とブループラークが掲げられている家(The Chase 81。"The Chase"は通り名。真ん中の画像で、ロンドンでの漱石5件目の下宿)のお向かいが記念館(右の画像)。ゆかりの場所にブループラークが掲げられている日本人は夏目漱石だけ。漱石が購入したのと同じ古本のコレクション(展示されているのは一部。漱石は膨大な量の古本を日本に持ち帰っているので、展示されているのは館長さんが購入されたもの)と当時の写真が面白い。1900年から1902年にかけての2年間のイギリス滞在で4回の引越しは多い気がしますが、1年半くらいはThe Chase 81に住んでいたらしい。記念館は生誕150周年の来年閉館予定。

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地下鉄の最寄駅はClapham Common。The Chaseまですぐですが、この界隈は道が90度に交わっていないのと、公園を横切らなければならないのが私には難しく、The Chaseという通りを見つけるのに四苦八苦。地下鉄の駅員さん(帰りに改札を通るとき、「ちゃんと見つけられた?」と声を掛けられました)を始め、いろいろな方のお世話に。感謝。The Chaseにはイギリス王室ゆかりのプラークも。左のプラークによると、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚パーティーがこの界隈で開かれたそう。
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Aberdeen 1 [エクスカーション]

会合に出席するために、エジンバラからアバディーンにやって来ました。列車で2時間半かからないくらい。途中、雨が降っていたけれども、車窓に広がる緑と北海を楽しむ。後から聞いたところによると、私が利用した便よりも後のエジンバラ⇒アバディーンの列車に故障が生じて、以降のダイヤにかなり影響したらしい。

(寒いことしか想定していなかったのに)意外に暑く、到着した日は蒸し蒸し。翌日は青空。会合の縫って散歩。

アザミ・コレクション
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Old Aberdeenと呼ばれる地区
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駅とこの辺しか行ってないですが、アバディーンは、空が広くて伸び伸びしていて気持ちのいい街...という印象。
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Edinburgh 10 [エクスカーション]

スコットランド語
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これはNational Library Scotlandの仕切り?ですが、英語の"National Library Scotland"の下の表記はスコットランド語。アイルランド語に似ている。


ロバート・ルイス・スティーブンソン
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左はエジンバラ大学のある地区(George Square)で見つけたスティーブンソンを記念するプレート。右はWriters Museumの近くの敷石。"There are no places as lovely as Edinburgh street-lamps"と刻まれている。


エジンバラ・ウェイバリー駅からアバディーンに向けて出発
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この日は雨模様。B&Bからタクシーで駅に行って、乗車。出発すると間もなくエジンバラ城の下を通ります。見上げると、城が崖の上にそびえている様子がよく解る。
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Edinburgh 9 [エクスカーション]

"Dickens in the Cannongate"?
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ディケンズは何度かエジンバラを訪れていますが、こちらで手に取ったEdinburgh Old Town: Journeys and Evocationsという本によると、『大いなる遺産』に登場するミス・ハビシャムや『クリスマス・キャロル』のスクルージのヒントは、エジンバラにあったとか(他の説もあり)。

スクルージについて言えば、Cannongate Kirk(最初の画像、Old Town)という教会の墓地を歩きまわっていたときに、ディケンズが"Ebenezeer Scroggie, Mealman"という墓石を見つけ、"mealman"を"meanman"(ケチな男)と読み間違えたことから誕生したらしい。私も墓地をちょっと歩いてみたものの、そういう墓石が本当にあるとしても、簡単に見つかるわけはなし。なお、アダム・スミスの墓はここにあって、こちらは囲いがされているので簡単に見つかります。また、お墓参りでもないのに墓地を歩き回るのは変な気がするかもしれないけれども、イギリス人はよく墓地を散歩/観光します。

ミス・ハビシャムはCannongate Kirkにほど近いSt John Streetに住んでいた女性が婚約者に裏切られ、以降、26年後に亡くなるまで引きこもっていたという話から、ディケンズが発想したとか。St John Streetの古い家と言えば、今は画像右の家くらい。

〈2016年7月22日の追記〉
①"kirk"はスコットランド語で教会の意味。
②St John Streetに入るところに、"St John Pend"というプレートがあり、それによると、(ディケンズが敬愛していた)スコットランドの詩人で小説家のスモレットがよくこの辺りを訪れていたらしい。



The People's Story
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Cannongate Kirkの隣。エジンバラの人々の生活について紹介するミュージアム。


Scottish Storytelling Centre
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スコットランドやアイルランドなど、ケルト文化圏ではストーリー・テリングが盛ん。伝統的な物語やスコットランドの歴史に関わる物語を拝聴。John Knox Houseに隣接。
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Edinburgh 8 [エクスカーション]

Museum of Edinburgh
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Old Town。その名の通り、エジンバラの歴史を紹介するミュージアム。イントロダクションの動画が分かりやすくていい。陶器のコレクション等、面白い。


Arthur's Seat
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中心部北西にある小山。3~4時間のハイキングコースとして紹介されている場合が多いですが、登山に近いかも。頂上からの景色がいいらしい。私が登ろうとした日は暑くて暑くて、後で予定もあったし、途中でギブアップ。


Parliament of Scotland
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Arthur's Seatの登り口付近にあります。近代的な建物だけれども、所々に施された石や木がスコットランドらしさを表現?
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Edinburgh 7 [エクスカーション]

Rosslyn
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礼拝堂目当てで、エジンバラ中心部からバスで約40分かけて、ロスリンという村へ。この礼拝堂はガーゴイルの宝庫で、特に保存状態がいい「グリーンマン」が有名ですが、写真撮影不可なので画像無し。コロンブスがアメリカ大陸に行き着いたよりも50年前に建てられたにも関わらず、当時は「新大陸」にしかなかったトウモロコシやアロエの彫刻もあり。そのような彫刻がなされた理由は、先祖をたどればバイキングに行き着くという建設者が、コロンブスよりも先に「新大陸」に行っていたからではないか、とのこと。音楽を奏でる天使の彫刻の中に、バグパイプを吹いている天使の姿も見られる。1840年代にこちらを訪れたヴィクトリア女王も礼拝堂の素晴らしさに感嘆したらしい。

この礼拝堂は『ダヴィンチ・コード』で一躍有名になったらしいけれども、小説/映画に描かれている礼拝堂の特徴(秘密)は必ずしも事実ではないそう。

"a Wander into the Glen Below"という聖堂の周囲の自然の中を歩くウォーキング・ツアーに参加。この日は特に天気がよく、歩かないともったいない感じ。参加者は、私と、リバプール在住のアイルランド人と、アメリカ人のカップル。聖堂の隣にある1660~1866年のパブ(オレンジ色の建物)からウォーキング開始。こちらのパブには、皇太子時代のエドワード7世(ヴィクトリア女王の長男)、サミュエル・ジョンソン、ジェームズ・ボズウェル、ウォルター・スコット、ウィリアム・ワーズワスと妹のドロシー…といった有名人も訪れたらしい。下段左の画像は、石の建造物を壊さんばかりに成長した木。


アジアのご飯
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ロンドンを離れるとなぜか食べたくなるのがタイ・カレー。エジンバラでも同じ店で2回食べる。美味。2回目に、にやにや笑いながら割り箸を持ってきてくれたので使用。エビはお箸の方が食べやすく、ありがたい。とある日本料理店にも行ってみる。昭和っぽいような東南アジアっぽいような。繁盛しているようだけれども、これが日本だと思われるのは困るかも。味噌スープに中華スプーンが突っ込まれて苦笑い。お店のスタッフは感じよかったです。


Royal Botanic Garden
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New Town。中心部から少し歩いたところにある植物園。森のような雰囲気を演出しつつ、楽に散歩が楽しめるよう配慮された感じ。外国の植物が植えられたエリアもありますが、スコットランドのハーブ園が楽しい。右の画像は東門の扉。植物園の周囲の雰囲気もいい。
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